山本精神分析オフィス

精神分析コラム

2019.03.07

知性化 Intellectualization

抵抗

知性化は感情を知性から隔離する方法である。 隔離を使う人は『何も感じない』と言うだろうがそれは感情と観念と切り離しているからであり、一方、知性化は相手に自分が感情がないかのような印象を与えながら感情について話します。

患者さんが自分の苦痛な出来事を話しているときに淡々と話すことに面接者(私)が“そのときどんなかんじがしましたか?”と尋ねると“そうですね、腹が立っていたんでしょうね”と他人事のように話される、傍観者の立場で話される。心で感じるという“感情洞察”ができない。

彼らは感情を知性でコントロール出来ていることに優越感を持っている、しかし知性化を使いすぎると人の気持ちに共感できないで対人関係を損なっていることに気づかないでいる。

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