山本精神分析オフィス

精神分析コラム

2019.02.21

否認 denial

抵抗

否認の防衛の対象になるのは外界にあるもの、外界からくるものである。 それが自分に気がつくと、不快な感じを受けたり、不安、恐怖を感じたりする外的な対象、その他諸々の嫌悪感を覚えるものを無かったものとする心の働きで理屈に合わない確信が体験として残っている状態をいう。

この否認を使っている患者さんと面接していると、ああこれが否認という防衛だなと感じることがあります。当然患者さんにとって大変つらいことだと思えることでも些細なことのように話します。

隔離の場合は感情と切り離した事柄を淡々と話すのに反して、否認の場合はごく簡単にさも些細な事柄のように話しそのことが何の問題もないような態度で面接を続けるという態度をとる。

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