山本精神分析オフィス

精神分析コラム

2019.01.24

退行 Repression

抵抗

退行とは、それまでに発達した状態やより分化した機能あるいは体制が、それ以前のより低次元の状態や、より未分化な機能ないし体制に逆戻りすることを言う。 退行は精神分析によって観察された現象を説明する基本概念の一つである。

(注意)分化とは(発達して)一つのものが、違う働きをもついくつかのものに分かれること。例えば手足の働きの未分化な時の赤ちゃんと手足の働きの分化した歩く幼児と比べてみればよい。 体制=独立した、さまざまな各部分が一つのまとまった全体を形作っているもの。全体的な仕組み。思考や行動を考えれば理解できます。

子供が年相応に育っていたのに、下に赤ちゃんができたので、その子が以前の赤ちゃんの時のように指しゃぶりをするとか母親のオッパイを欲しがるというような現象をいいます。 母親や家族の人は赤ちゃんの方に主に関心が行くので、自分は見捨てられ、見離された感じがして、それを阻止するために赤ちゃんになる(赤ちゃんに同一化)ことで再び母親の関心を取り戻そうという行為をいう。

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